大雨のニュースを見ていると、「1時間に20mmの雨が予想されます」とか「1か月分の雨が数時間で降りました」なんてフレーズ、よく耳にしますよね。なんとなく「すごい雨なんだろうな」とは思うものの、正直「20mmって具体的にどれくらいなの?」「そもそもなんで雨の量をミリメートルで表すの?」と、モヤッとするこの頃です。
このモヤモヤ、実は雨量の”測り方”を知ると一気にスッキリします。今回は、雨量がミリで表される理由から、実際の測定方法、そして「1時間20mm」がどれくらいの強さなのか、避難の目安も参考にしていただけるよう、できるだけカジュアルにまとめてみました。
雨の量が「ミリメートル」で表される理由
まず素朴な疑問、「雨量ってなんで長さの単位(mm)なの?」というところから。
これは、降った雨が地面に染み込んだり流れたりせず、その場所にすべてたまったと仮定したときの「水の深さ」を表しているからです。たとえば降水量10mmなら、平らな容器に降った雨をすべて受け止めたときに水の深さが1cmになる、というイメージ。雨粒の大きさとはまったく関係ありません。
イメージすると分かりやすい
1mmだと、地面がうっすら濡れる程度。10mmになると、傘なしでは厳しいくらいの本降りです。数字が大きくなるほど「その場に溜まる水の量」が増えていく、と考えるとイメージしやすいですね。

雨量はどうやって測っているの?
「じゃあ実際、誰かがバケツで測ってるの?」と私は思っていましたが、計測する専用の機械がありました。それが「転倒ます型雨量計」と呼ばれる観測機器です。
転倒ます型雨量計のしくみ
仕組みは意外とシンプル。口径20cmの受け皿で雨を受け止め、内部にある小さな「ます(容器)」に水を導きます。このますはシーソーのように左右2つに分かれていて、片方に一定量(気象庁の機器ではおよそ0.5mm相当)の水がたまると、重みでカクンと反対側に倒れ、水をこぼします。その「倒れた回数」を電気信号として数えることで、降水量を積算しているんです。昔の日本の庭にある「鹿威し(ししおどし)」の原理と全く同じなのだそうです。
つまり「1時間に20mmの雨」というのは、この転倒ますが1時間のあいだに合計40回ほど倒れた、という計算になります。人が定規で水位を測っているわけではなく、機械が自動でカウントしているというのは、ちょっと意外でしたね。

「1時間に20mmの雨」って実際どれくらいヤバいの?
数字だけ聞いてもピンとこないので、気象庁が定めている雨の強さの目安を見てみましょう。
- 3mm未満(弱い雨):シトシト降って地面が湿る程度
- 3〜10mm:本降りで、あちこちに水たまりができる
- 10〜20mm(やや強い雨):ザーザー降りで、家の中でも雨音が気になるレベル
- 20〜30mm(強い雨):どしゃ降り。寝ていても半数くらいの人が気づく強さ
- 30〜50mm(激しい雨):バケツをひっくり返したような雨。道路が川のようになる
- 50〜80mm(非常に激しい雨):滝のように降り続き、視界が悪くなる
- 80mm以上(猛烈な雨):息苦しさを感じるほどの、恐怖レベルの雨
これを見ると、「1時間に20mm」はすでに「どしゃ降り」の入り口。傘を差していても足元がびしょ濡れになり、道路の水はねや視界不良が起きやすい強さです。通勤・通学のタイミングと重なると、電車の遅延や冠水のリスクも一気に高まります。
「1か月分の雨」が数時間で降るってどういうこと?
ニュースで聞く「1か月分の雨量」は、その地域のその月の平年降水量と比較して表現されています。たとえば平年の月間降水量が150mmの地域で、数時間のうちに150mm降ったとすれば、それは「1か月分がわずか数時間で降った」という異常事態というわけです。短時間に集中して降るぶん、河川の増水や土砂災害のリスクが跳ね上がるため、こうした表現がニュースで強調されるんですね。
東京23区や多摩、伊豆諸島、埼玉・神奈川・千葉に「線状降水帯半日前予測」が発表されました
— みんなで考える防災 (@nhk_ikiruskill) September 6, 2026
特に今夜、暗い時間帯に事態が急激に悪化するおそれがあります
今のうちに対策を、不安な場合は暗くなる前に安全な場所に移動しておきましょう
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まとめ
雨量が「mm」で表されるのは、雨が地面にそのまま溜まったときの深さを示しているから。そしてその数値は、転倒ます型雨量計という機械が、水を自動でカウントすることで測定しています。
「1時間に20mm」と聞いたら、それはすでに「どしゃ降り」レベル。外出や移動のタイミングを見直したほうがいい強さだと覚えておくと安心です。天気予報の数字の意味がわかると、大雨のときの行動判断もぐっとしやすくなります。ぜひ、次に大雨のニュースを見るときの参考にしてみてください。
参考情報
- 気象庁「観測機器について(雨量計のしくみ)」
- 日本気象協会 tenki.jp「『◯◯mmの雨』とはどれくらい?雨の強さの目安と影響」
- 気象庁「雨の強さと降り方」
- 転倒ます型雨量計に関する気象観測機器メーカー解説記事



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